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当事務所では、弁護士 田中宏幸が
直接、法律相談・事件処理の対応を行います

大阪府大阪市浪速区難波中3-5-4 難波末沢ビル3階
お問い合わせ 06-6630-3005

2017.07.24更新

Q:長兄は、「父親から事業資金を十分出してもらったので、父
  親が死んでも遺産はいらない。」と言っています。私としては、
  その長兄の言った通りに今のうちに確実なものにしたいのです
  が、できるでしょうか。

A:お父さんが死亡する前(相続開始前)に、特定の推定相続人
  の相続分を確定的に失わせることはできません。
     ただ、お父さんに遺言を作成してもらい、かつ、長兄に遺留
  分放棄の手続をとってもらうことができれば、あなたの目的が
  達せられることはあるでしょう。
  結論だけ述べますと、
  ① お父さんの遺言で、全財産について、長兄に一切財産を相続
    させないとか、遺贈しない内容の遺言を記載してもらうこと、
    かつ、
  ② 長兄に遺留分放棄の許可申立の手続を家庭裁判所に行っても
   らい、遺留分放棄許可の審判を得てもらうことです。
     上記①②があれば、長兄は、お父さんが死亡した後、遺言に
   不満でも、遺留分減殺請求もできなくなり、遺言に従うしかあ
   りません。
     上記①の遺言を作成する際は、慎重を期すため、弁護士に相
   談されることをお勧めします。

   弁護士 田 中 宏 幸

 

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.07.14更新

Q:私には3人の子供がいますが、一番下の二男が私に対して暴
   力を振ったり、私の預金からお金を奪ったりして困っています。
   この二男を相続人から外したいのですが、どうしたらよいです
 か。

A:相続人から相続権を剥奪する制度として「廃除」があります。
 廃除の方法として、あなたが生きている間は、家庭裁判所に対
 し、廃除の審判の申立てを行います。
  廃除が認められる理由としては、①被相続人への虐待、②被
 相続人への重大な侮辱、③その相続人に著しい非行があったこ
 とが定められていますが、このことを証明する証拠が必要です。
 相続人資格を剥奪する制度ですから、誰が見ても「これはひど
 い」というような事実が客観的に認められる証拠が不可欠とな
 ります。
  遺言でも廃除することを書いておくことはできますが、廃除
 事由を証明できる証拠を用意した上で、遺言執行者に弁護士を
 指定しておくことがお勧めです。
  仮りに二男の廃除が認められた場合でも、二男に子供がいれ
 ば、その子供が二男の相続権を代襲しますので(代襲相続人)、
 この点は注意が必要です。

  弁護士 田 中 宏 幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.07.07更新

Q:父の死後、遺品を整理していましたら、「遺書」と書かれた封筒を
   見つけました。兄弟から遺品整理を任されていましたので、この「遺
   書」を開封してもいいでしょうか。

A:自筆証書遺言は、すみやかに、家庭裁判所に検認手続の請求を
   する必要があります。封印のある遺言書については、勝手に開封
   することはできません。
     この検認手続は、検認時点における遺言書の方式に関する事実
 (遺言書の形状、加除訂正の状態、日付、署名など)を明確にし、
   遺言書の偽造・変造を防止することを目的としています。
  従いまして、検認手続は、遺言書の有効・無効を判断する手続
   ではありません。
  検認手続の方法については、家庭裁判所のホームページに詳細に
   載っていますので、必要書類を整えて申立て下さい。

  弁護士 田 中 宏 幸

 

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.06.29更新

Q:足の骨折で入院中の父親の自宅を整理していたら、父親自筆
   の遺言書を見つけました。
  その内容は、兄が無理に書かせたものだと思います。このよ
   うな遺言書は捨ててしまってはいけないのでしょうか。どうす
   ることもできないのでしょうか。

A:お父さんの遺言書を勝手に捨てることはもとより、隠したり
   することはできません。
  もし、このようなことをすると、相続欠格事由といって、お
   父さんの相続権を失うことになっています。
  このような場合、お父さんに遺言書を作り直して欲しいと頼
   むことになるのでしょう。遺言は本人の自由意思によって作成
   されるものですから、お父さんに無理強いすることはできませ
   ん。詐欺や強迫によってお父さんに遺言をさせたり、遺言の撤
   回をさせても、相続欠格事由となります。
  お父さんが自由意思に基づいて遺言書の作り直しを希望され
   るのでしたら、そのときは公正証書遺言によって、前の遺言書
   の撤回と新たな遺言内容を作成されるのがお勧めです。出張費
   はかかりますが、公証人は病院に出向いてくれますので、公正
   証遺言は作成できます。

     弁護士 田中 宏幸

 

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.05.18更新

Q:これまでお世話になった人に対して、私の財産の一部を
   差し上げたく思っているのですが、遺言に書いておくのに
   良い方法はありますか。

A:結論からいいますと、お世話になった人に迷惑がかから
  ないようにするため、①遺留分を侵害しない範囲で、②特定
  の財産を特定遺贈し、③遺言執行者を指定した④公正証書遺
  言を作成しておくと良いです。
     上記①は、遺留分を侵害する内容ですと、遺留分権利者で
  ある相続人から遺留分減殺請求をされる恐れがありますので、
  これを避けるためです。
    上記②は、特定遺贈でなく「包括遺贈」(例えば、遺産の
  3分の1を遺贈する。)ですと、相続人と同一の権利義務を
  有することになりますので、相続債務も引き継がせることに
  なりますし、また、相続人と共に遺産分割手続にも参加させ
  ることになるからです。さらに、遺贈を放棄するためには、
  3か月以内に行う必要があるという期間の制限もあるからで
  す(特定遺贈の放棄はいつでもできます)。
    なお、特定遺贈か包括遺贈か区分が難しい場合があります
  ので、弁護士に遺言内容を確認してもらうことをお勧めしま
  す。
    上記③は、特定遺贈の対象について名義変更手続等が必要
  になるからです。
    上記④は、以前ご説明したとおりです。

    弁護士 田中 宏幸

 

 

 

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.04.28更新

Q:公正証書遺言を作成しておけば、将来の相続争いは起こら
   ないでしょうか。

A:公正証書遺言は、紛争の恐れがなく、また、偽造・変造の
   恐れがないという点で長所があります。
     しかし、公正証書遺言でも、その遺言内容によっては、将
   来の紛争の恐れが生じます。例えば、公証人は生前贈与の有
   無について詳しく聴取することは基本的にありません。その
   ため、生前贈与の点を看過して遺言内容を決めると、遺留分
   を侵害していることもあり、将来の紛争の恐れが出てきます。
     また、遺産の一部についての遺言内容になると、残りの遺
   産について紛争の種を残すことになってしまいます。
     さらに、公証人は、遺言能力については判断できる立場に
   はありませんので、遺言能力について微妙な場合の対応が取
   られるとは限りません。
      このように、公正証書遺言にするときでも、将来の紛争の
   恐れのないように遺言内容を精査する必要があります。その
   ためには、一度弁護士に相談されることをお勧めします。

    弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.04.24更新

Q:各遺言書の長所・短所を教えて下さい。

A:(前回の続き)
  秘密証書遺言についてお話します。
  この秘密証書遺言は、遺言の内容を誰にも知られたくない
   場合に利用されるものです。
    具体的な作成方法は、次のとおりです。遺言者が、遺言書
   を作成して署名捺印します。この遺言書はパソコンやワープ
   ロで遺言内容を作成してもかまいませんが、署名は自筆する
   ことが必要です。この遺言書を封筒に入れて封印します。
   封印するときの印鑑は、遺言書に捺印した印鑑と同じものを
   使います。この封筒を公証人一人、証人二人以上の立会って
   いる前に提出して、公証人に認証してもらいます。これで完
   成です。
   この秘密証書遺言は、開封するまで遺言内容を誰にも知ら
   れないという長所はありますが、公証役場が保管するわけで
   はありませんので、紛失してしまう恐れはあります。また、
   自筆証書遺言と同じく、遺言者の相続開始後に、家庭裁判所
   での検認手続が必要となります。

 弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.04.07更新

Q:各遺言書の長所・短所を教えて下さい。

A:(前回の続き)
 ⑵ 公正証書遺言は、公証(人)役場の公証人が法律で定めら
  れた方式に従って作成する遺言書です。公証人は、元裁判官、
  元検察官、法務省の元高級官僚が法務大臣から任命されてい
     る人です。
      公正証書遺言は、通常は公証役場で作成するのですが、入
     院中などの事情によっては公証人に出張してもらって作成す
     ることも可能です。
      公正証書遺言は、証人2人以上の立会が必要であったり、
      戸籍謄本等の書類を用意する必要があって、自筆証書遺言
     と比べると若干面倒な所はありますが、① 遺言者の死亡後
    (相続開始後)の検認手続が不要であること、② 公正証書
      遺言の原本が公証役場に保管されていますので、紛失の心
      配がないこと、③ 平成元年以降に作成された公正証書遺言
      は全国の公証役場で検索してもらうことができ、遺言書の
   存在が明らかになることなど、メリットがあります。

    お勧めは、公正証書遺言です。手続が面倒だと思われると
     きは、弁護士に依頼すると、証人の手配や戸籍謄本等の書類
     の取り寄せ、遺言内容の相談もできてメリットは大きいと思
     います。
                     (次回に続く)
       弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.03.29更新

Q:私も年ですので遺言書を作っておこうかと思っています。
    遺言にはどういう種類があるのですか。

A:遺言には、大きく分類して、普通方式の遺言と、特別方式の
   遺言があります。
      普通方式の遺言には、①自筆証書遺言、②公正証書遺言及び
   ③秘密証書遺言があります。
      特別方式の遺言には、①危急時遺言(死亡の危急に迫った者の
   遺言)、②伝染病隔離者の遺言、③在船者の遺言、④船舶遭難者
   の遺言があります。この特別方式の遺言は例外的なものですの
   で、普通方式の遺言について説明します。
 ⑴ 自筆証書遺言は、遺言者が遺言内容の全ての文と年月日と
      氏名を自分で書いて、捺印することによって作成する遺言書
      です。
      この遺言は、証人が不要なので自分一人で作成できます。
       ただ、パソコン等で印字して作成することはできませんし、
      訂正・削除・変更するときはかなり不便な方法が必要とされて
      います。ですから、訂正・削除・変更するときは、初めから改
      めて書いた方が間違いありません。
   自筆証書遺言の場合は、公正証書遺言と異なり、遺言者が死
      亡した後に、家庭裁判所に申立てをして遺言書の検認手続をと
      る必要がありますので、この点、面倒なものと言えましょう。
        また、法律の要件を欠いたときは、遺言が無効となったり、
      遺言内容が曖昧なために紛争を招くこともあります。
   自筆証書遺言の原本は1通しかないため、その保管方法によ
      っては、見つからなくなってしまうこともあり保管方法に気を
  つかうことになります。
                        (次回に続く)
  弁護士 田中宏幸

 

 

 

 

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.03.17更新

Q:私はずっと独身で借家で一人暮らしをしています。
  私には身寄りがなく、近所に住むいとこの世話になって面倒を
 みてもらっています。
  私が死亡したときに、そのいとこに私の財産を受け取ってもら
 っていろいろな後始末などしてもらいたいのですが、今のうちに
 準備しておくことがあれば教えて下さい。

A:そのいとこを包括受贈者とする遺言を作成することをお勧めし
 ます。
  もし、このような遺言がないと、あなたの相続人が不存在とい
 うことで、相続財産管理人を選任してもらうための手続及び費用
 (予納金数十万円~100万円)がかかりますし、特別縁故者とし
 てそのいとこにあなたの財産の全部又は一部を分与する手続にも
 一年位の日時を要します。
  そこで、より簡便な手続として、上記のように、いとこを包括
 受贈者とする遺言を作っておくと、いとこは相続人と同一の権利
 義務を有することになりますので、相続人不存在の場合のような
 面倒な手続を避けることができます。
  包括遺贈の場合でも、あなたの財産の名義変更のために遺言執
 行者が必要になりますので、遺言で遺言執行者を指定しておくべ
 きです。
  遺言執行者の指定も含めて、いとこと一緒に、弁護士に相談さ
 れることをお勧めします。

 弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

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