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2018.02.20更新

Q:遺言書に遺言執行者を指定しておくと、どのような効果が
   期待できるのでしょうか。

A:遺言書に遺言執行者を指定しておくと、相続開始(死亡)
   後に就任した遺言執行者は、「相続財産の管理その他遺言の
   執行に必要な一切の権利義務」を有します。つまり、相続人
   の協力がなくても遺言内容を実現する手続をとることができ
   るのです。逆に、相続人としては、遺言執行者による遺言の
   執行を妨害することができません。このことは、遺言執行者
   が就任する前でも遺言に反する処分を相続人はできないので
   す。もし、相続人が遺言に反した処分行為をしてもそれは絶
   対的に無効となります。
      このように、遺言執行者を指定しておくと、遺言者の意思
 を確実に実現させることができますので、その効果は大きい
   といえます。

      弁護士 田 中 宏 幸

 

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2018.02.09更新

Q:遺言書を作成する場合、遺言執行者を指定しておくと聞い
 たことがありますが、遺言執行者を指定しておいた方がいい
 のでしょうか。

A:例えば、遺言で、相続分の指定(誰々に何分の1等と決め
 ること)や一定期間の遺産分割の禁止といった内容だけを書
 く場合は、遺言の内容を実現する手続は不要ですので、遺言
 執行者の指定は必要ありません。
  これに対し、子の認知、推定相続人の廃除、その取消とい
 う内容の場合は、遺言執行者にこれを執行させる必要があり
 ますので、遺言執行者を指定しておく方がよいです。また、
 遺産分割の方法の指定(誰々に○○を相続させる)や遺贈を
 内容とする遺言の場合は、この内容を実現するための執行が
 必要になります。そして、遺産分割の方法の指定の場合は、
 原則として遺産を受ける相続人が一人で手続することができ
 ます。これに対し、遺贈の場合は、相続人全員の協力が必要
 になりますので、相続人の中に協力しない人がいるときは、
 遺贈の手続が進みません。このときは、訴訟を行うかあるい
 は家庭裁判所に対し、遺言執行者選任申立てを行う必要があ
 ります。従って、遺贈を内容とする遺言の場合は予め遺言執
 行者を遺言で指定しておいた方がよいです。

  弁護士 田 中 宏 幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2018.02.01更新

Q:遺言書を作っておこうと思っているのですが、作った遺言書
   をどのように保管しておけばよいのか迷っています。どうした
   らよいでしょうか。

A:⑴ 自筆証書遺言と秘密証書遺言の場合は、その原本が1通
        ということになりますので、保管方法には問題がつきまと
        います。
           遺言執行者を指定するときは、その人に保管してもらう
        のがよいでしょう。あなたが死亡したときは、その人に連
        絡が必ず入いるようにしておくことです。
       遺言執行者を指定しないときは、自分で保管するか信頼
        できる人に保管してもらうかになります。自分で保管する
        ときは、相続人が見つけにくい所は問題ですし、家族が容
        易に見つけられる所も困ります。金庫や鍵のかかる引出し、
        貸金庫などが適切です。信頼できる人がいるならその人に
        保管してもらうのがよいでしょう。
     ⑵ 公正証書遺言の場合は、原本が公証役場で保管され、遺
        言者に正本と謄本が各1通交付されます。正本や謄本を紛
        失しても公証役場で再交付してもらえますので安心です。
          また、平成元年以降に作成された公正証書遺言は、相続
        人等の利害関係人ならば、全国の公証役場で検索すること
        ができますので、仮りに公正証書遺言の正本・謄本が発見
        されなくても、相続人が公正証書遺言を見つける手段があ
        って安心です。
           公正証書遺言の正本・謄本の保管方法は、上記⑴と同様
        ですので、トータルで考えると、公正証書遺言にしておく
        と安心です。
 
          弁護士 田 中 宏 幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所