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当事務所では、弁護士 田中宏幸が
直接、法律相談・事件処理の対応を行います

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2017.11.30更新

Q:私は、長男と同居しています。自宅の土地・建物(時価5000
 万円)は長男に継がせたいので、そのことだけを書いた遺言書を作
  成しました。他の預貯金(4000万円)は、長男・長女・二男の
  三人で話し合って分けてもらいたいのですが、問題ないでしょうか。

A:確かに、同居している長男に世話になっているでしょうから、引
  き続き自宅は長男に譲りたいと考えるのは極めて自然なことであり、
  無理のないことです。
     そして、自宅の土地建物の価値が、あなたの全財産に占める割合
  が極めて小さい場合は、あまり問題にはならないでしょう。しかし、
  自宅の価値が全財産に占める割合が大きい場合は、何かと問題が発生
  する恐れがあります。例えば、長男が高齢のあなたに無理矢理遺言を
  書かせたに違いないとか、他にも長男があなたの財産を取り込んでい
  るのではないか等の疑いを他の相続人がかけてくる恐れがあります。
  そうなると、自宅以外の遺産の分割手続が紛糾し、長期化する恐れ
  が高くなってしまいます。
     従って、遺産の一部の遺言はお勧めすることはできません。

弁護士 田 中 宏 幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.11.20更新

Q:遺留分を意識して妻に3分の1、長男に3分の1、長女と二男
   に6分の1ずつ相続させるという遺言を作成しようと思うのです
   が、何か問題はあるでしょうか。

A:このような遺言は、「相続分の指定」をしたものになります。
   相続分の指定ですと、特定の財産を誰が引き継ぐかという点につ
   いては定まっていませんので、相続財産は共有状態になります。
   このため、個々の財産を誰が相続するかについては、遺産分割の
   手続が必要になります。
     そうすると、相続分の少ない長女と二男は、不愉快ということ
   で遺産分割手続は紛糾する恐れがあります。
     このように、「何分の何」を誰々に相続させるという「相続分
   の指定」は、却って残された相続人たちに面倒をかけてしまう結
   果になりかねません。
     やはり遺言を作成するのでしたら、特定の財産を誰に引き継い
   でもらいたいかを具体的に記載しておくことをお勧めします。
   
  弁護士 田 中 宏 幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.11.10更新

Q:10年前に公正証書遺言を作成したのですが、その後、私の
   財産の内容が変わりました。このような場合、10年前の公正
   証書遺言を変更したいのですが、どうすればよいですか。

A:遺言書は、いつでも書き直すことができますので、改めて現
   状に応じた公正証書遺言を作成することになります。
  公正証書遺言の場合、公証人に支払う作成手数料が必要にな
 ります。このように、全面的に遺言内容を作り直すのが基本で
 すが、例えば、「相続人AにB不動産を相続させる」という遺
   言において、B不動産を売却したり、贈与したりして、B不動
   産の所有権を失った場合に、AがB不動産を相続しなくても、
   遺言者の意思に反しないのであれば、元の遺言の「相続人Aに
   B不動産を相続させる」という遺言部分は、撤回されたものと
   みなされます。従って、このような場合は、改めて遺言書を作
   成し直す必要はありません。

     弁護士 田 中 宏 幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所