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当事務所では、弁護士 田中宏幸が
直接、法律相談・事件処理の対応を行います

大阪府大阪市浪速区難波中3-5-4 難波末沢ビル3階
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2017.04.28更新

Q:公正証書遺言を作成しておけば、将来の相続争いは起こら
   ないでしょうか。

A:公正証書遺言は、紛争の恐れがなく、また、偽造・変造の
   恐れがないという点で長所があります。
     しかし、公正証書遺言でも、その遺言内容によっては、将
   来の紛争の恐れが生じます。例えば、公証人は生前贈与の有
   無について詳しく聴取することは基本的にありません。その
   ため、生前贈与の点を看過して遺言内容を決めると、遺留分
   を侵害していることもあり、将来の紛争の恐れが出てきます。
     また、遺産の一部についての遺言内容になると、残りの遺
   産について紛争の種を残すことになってしまいます。
     さらに、公証人は、遺言能力については判断できる立場に
   はありませんので、遺言能力について微妙な場合の対応が取
   られるとは限りません。
      このように、公正証書遺言にするときでも、将来の紛争の
   恐れのないように遺言内容を精査する必要があります。その
   ためには、一度弁護士に相談されることをお勧めします。

    弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.04.24更新

Q:各遺言書の長所・短所を教えて下さい。

A:(前回の続き)
  秘密証書遺言についてお話します。
  この秘密証書遺言は、遺言の内容を誰にも知られたくない
   場合に利用されるものです。
    具体的な作成方法は、次のとおりです。遺言者が、遺言書
   を作成して署名捺印します。この遺言書はパソコンやワープ
   ロで遺言内容を作成してもかまいませんが、署名は自筆する
   ことが必要です。この遺言書を封筒に入れて封印します。
   封印するときの印鑑は、遺言書に捺印した印鑑と同じものを
   使います。この封筒を公証人一人、証人二人以上の立会って
   いる前に提出して、公証人に認証してもらいます。これで完
   成です。
   この秘密証書遺言は、開封するまで遺言内容を誰にも知ら
   れないという長所はありますが、公証役場が保管するわけで
   はありませんので、紛失してしまう恐れはあります。また、
   自筆証書遺言と同じく、遺言者の相続開始後に、家庭裁判所
   での検認手続が必要となります。

 弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所

2017.04.07更新

Q:各遺言書の長所・短所を教えて下さい。

A:(前回の続き)
 ⑵ 公正証書遺言は、公証(人)役場の公証人が法律で定めら
  れた方式に従って作成する遺言書です。公証人は、元裁判官、
  元検察官、法務省の元高級官僚が法務大臣から任命されてい
     る人です。
      公正証書遺言は、通常は公証役場で作成するのですが、入
     院中などの事情によっては公証人に出張してもらって作成す
     ることも可能です。
      公正証書遺言は、証人2人以上の立会が必要であったり、
      戸籍謄本等の書類を用意する必要があって、自筆証書遺言
     と比べると若干面倒な所はありますが、① 遺言者の死亡後
    (相続開始後)の検認手続が不要であること、② 公正証書
      遺言の原本が公証役場に保管されていますので、紛失の心
      配がないこと、③ 平成元年以降に作成された公正証書遺言
      は全国の公証役場で検索してもらうことができ、遺言書の
   存在が明らかになることなど、メリットがあります。

    お勧めは、公正証書遺言です。手続が面倒だと思われると
     きは、弁護士に依頼すると、証人の手配や戸籍謄本等の書類
     の取り寄せ、遺言内容の相談もできてメリットは大きいと思
     います。
                     (次回に続く)
       弁護士 田中宏幸

投稿者: 田中宏幸法律事務所