ブログ

  • sp_tel.png

当事務所では、弁護士 田中宏幸が
直接、法律相談・事件処理の対応を行います

大阪府大阪市浪速区難波中3-5-4 難波末沢ビル3階
お問い合わせ 06-6630-3005

2018.04.23更新

Q 遺言書を作成しようと思うのですが、その際注意すべき点があり
 ましたら教えて下さい。

A 1 遺言書の内容について
 ア 遺産はできるだけ特定して、各遺産ごとに誰に帰属させる(ex.
  相続させる)かを明確にしておくことです。これが不明確ですと、
  あなたの意思が反映されず、遺言内容の解釈をめぐって争いの恐
  れが生じるからです。
 イ 遺産の一部だけの遺言はお勧めできません。遺言書の対象外の
  遺産があると、それをめぐって相続人間で争いになる恐れがある
  からです。
 ウ 遺言書で全ての遺産をカバーするためには、「その他一切の財産」
  の帰属先を決めておくことです。気付いていない預貯金などをここ
  に含めることができるからです。
 エ 相続人の間では、できるだけ法定相続分に近い内容を原則とする
  ことです。もし、相続人の間で取得財産に大差を設ける場合は、「
  附言事項」において、その理由を記載しておくことです。この場合
  でも、遺留分(法定相続分の2分の1等)を下回わることになる相
  続人が出ないように配慮することです。遺留分を下回わる財産しか
  取得できない相続人が出ると、遺留分減殺請求権の行使ということ
  で相続人間で争いになるリスクがあるからです。ただし、遺留分が
  どれくらいになるかを判断することは、少々難しい面がありますの
  ので、弁護士に相談することをお勧めします。

A 2 遺言書の内容以外の点について
   ア 例えば、同居している子供に対しては、別居していて、盆・正月
    にしか実家に来ない子供の不満を述べる一方で、別居している子供
    に対しては、盆・正月に実家に来たときに、同居している子供の不
    満を述べるということは、ときどき耳にすることですが、このよう
    なことは決して行わないようにして下さい。相続の際に子供同士の
    争いの元になる恐れがあるからです。
   イ 例えば、株や投資信託などで大きな利益を得たことだけを子供た
    ちに話をし、大きな損失を出したことは話さないなど、子供たちに
    財産が多くあるかのような話はしないことです。あなたが亡くなっ
    た後、遺産が少ないとき、あなたと同居している子供があなたの財
    産を取り込んでいるのではないかと疑われやすくなり、争いの火種
    になる恐れがあるからです。
  ウ 遺言書作成の際、子供の一人を関与させることはできるだけしな
   い方がよいです。遺言書作成に関与していない他の子供が不公平感
   を抱く原因になり得るからです。

 以上のように、遺言書作成時の注意点を述べましたが、折角遺言書を
作るのですから、子供たちが争いにならないよう配慮してあげて下さい。

 弁護士 田 中 宏 幸
  

投稿者: 田中宏幸法律事務所